私たちは自然の中で生きていて、
風は私たちのあいだを自在に吹き抜けていく。
都会の片隅、緑深い森の中、潮風吹く海辺のまち、
そして、日がな一日自分の心の中にいるお人形を
コツコツと創り上げていく人形作家のところにも。
アトリエでひたすらお人形創りに励む人形作家が
ふと、窓を開けた瞬間に感じる風。
そんな風から生まれる想いや記憶は、
創り上げられていくお人形たちの中にも
宿っていくことでしょう。
西條冴子作品は、これから耳の仕上げに入る予定です。
展の間際まで全力で創りこまれていくお人形たちに
どうぞ、逢いに来とうおくれやす。